添加剤,発泡剤,消泡剤,増粘剤(シモンSTORY4)

 

Ge3の石けんと、他の石けんの違い

 添加剤
 工業化されて量産される石けんは、石けん素地・苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)(あるいはそれ以外の化学薬品)、発泡剤、消泡剤、増粘剤、ph調整剤、色素、香料、増量剤etc…等といったように、複雑で、知らない成分がたくさん添加されてできています。  それに対して、私達の作る石けんは、純オイル・苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)・水だけでできており、おばあちゃんでも知っているような大変シンプルな成分で出来ています。

 

 発泡剤・消泡剤
 よく立つ泡は「本来なら」洗浄成分がある証です。
水と洗浄成分が程よいバランスにある時に、泡がよく立ち、汚れはよく落ちます。水の中の洗浄成分と油などの汚れが結びつくと泡は消える、というのが自然の流れなので「泡がよく立っているかどうか」が、洗浄能力が有るか無いかの、分かり易い目安になります。
 しかし「泡がよく立つものが良い」→「泡がよく立つものが欲しい」という買い手のニーズが「泡が立てば売れる」という生産側の認識になってしまい、洗浄能力はさほどでないのに、発泡剤を入れて「泡がよく立つ」ようにしてしまう生産者が激増しました。
発泡剤で作る泡は「泡立つ」事が目的であり「洗浄成分」ではありません。 また、自然の泡ではないので消えるのに時間がかかり、消泡剤が必要になってきます。

 増粘剤
 現在日本で売られている主流の洗剤は、液体洗剤はどれもぬるぬるしています。これは増粘剤の特徴だと言えます。最近では石けんでも、増粘剤を入れた物が人気です。本来なら、水に洗浄成分を溶かすとシャバシャバです。すぐに流れ落ちるので泡切れが良いのですが、スポンジなどに洗浄成分が留まり難いのも事実です。上記のような、ぬるぬるした洗剤は、スポンジや洗う対象に洗浄成分が残りやすいよう、粘性を加えてあります。

 増粘剤を加えたモノは、この粘性を落とすために大量の水が必要になり、また、落としたと思っても落ちきれていないことがほとんどです。手にも洗剤が残りやすいので、手荒れも起こしやすくなります。また、洗い流したのにいつまでも排水溝に泡がたまって消えない、というのは、増粘剤のせいで発泡剤が残っている状態だと言えます。

 更に、汚れを吸着してしまう成分が残留すれば、残留した場所は確実に汚れやすくなってしまいます。お風呂場や洗面所など、毎日お掃除しているのになんだかくすんでくる、水垢がこびり付いて取れない…等というのは、この増粘剤が残留している場合が多いのです。