これからの噺5「単純極まりないモノサシ」

(これからの噺4「お金っていう物差しはシンプル過ぎる」からの続き)

きさ:「あらゆる価値をお金に換算できる」こと
   そしてその「お金」を経済活動で回すこと
   これが資本主義のベーシックな考え方とも言えるんやけど、
   モノサシがすべて「お金」なわけ。

   でもそろそろ
   「手間をお金で買えるっていうのはウソや」
   っていうのが、ものづくりでわかってきたやろ?

 

つる:Ge3のものづくり…石けんとか、
   みんなでつくって食べた
   自家製ベーコン・パン・豆乳…
   あと、買うモノでも…お米とか…
   今まで沢山オンオフ両方で話してきたことですよね…

 

きさ:うん。
   『「お金」っていうモノサシで全てが計れる』
   という前提で資本主義社会は動いてる。
   中国なんかも共産主義の皮を被ってるけど
   内情は資本主義的…つまり「お金」で動いてきてるわけや。

   それって物凄い、
   単純極まりないモノサシやん?

   そんな単純なモノサシで間に合ってた時代もあったやろうけど、
   どんどん複雑になっていく現代には
   もう、そのモノサシじゃぁ、間に合わへんわけ。

   放射能による汚染も、
   あんなんお金に換算できるわけないやん?

 

つる:無理無理無理無理!!!
   長年大事に肥やしてきた田畑とか、
   安全に暮らせる空気土地…
   マスク無しで暮らせる汚染されていない世界、とか。

   そんなん換算できっこないですよ!!!

 

きさ:単純なモノサシじゃ、はかりきれんやろ?

 

つる:みんなが欲しいモノ…
   「安全」
   「心の豊かさ」
   「ほんとうの質の良さ」
   …それから………

   値段がつけられない、っていう意味では
   ubuntuではなしてた『有料か無料か』のキイワードの中でいうと
   無料で今まで手に入れてきてたわけですよね。

   この「無料」っていう言葉の裏には
   「お金に換算できない価値があるモノ」っていう意味が
   隠れている感じがしますね。

   …問題は、
   『ほんとうの価値を感じて、大事にできるかどうか』
   ですね………

 

 

 

(これからの噺6に続く)