これからの噺4「お金っていう物差しは、シンプル過ぎる」

(「これからの噺4」からの続き)

きさ:料理でも、農業畜産業でも、製造業でもなんでも、いっしょ。

 

つる:ぱっと私が思い浮かぶのは、
   奥さんが家でしてる家事や家族へのサポート
   それから、長年「良い土」に育ててきた田畑とかですかね。

   けっしてお金に換算できない価値がそこにある…。

 

きさ:うん。電力の話しでもそうやん?
   「原子力で電気作るのは、安く作れる」
   とかいうてても、
   それは換算できる部分だけを
   そろばん弾いて損や得や言うてるだけで、
   「お金に換算できない価値のあるもの」は、
   全く無視されてるよ。

   今現在、そういう被害が実際おこってるわけやん。

 

つる:(頷)
   ・・・酷い・・・・・・・・・とても酷い話しです。

 

きさ:そもそも資本主義が基本とする、
   原価を割り出す方法が間違ってるねん。
   根本的な考え方が、ズレとるねん。

   あらゆる価値を「お金」に換算してるけど
   そんなん、無理やって。

   世の中どんどん複雑になってきてるのに
   「お金」っていう物差しは、シンプル過ぎるねん。

 

つる:「お金」っていう物差しを大事にする人ほど
   なにかがズレていってる気がします。

 

きさ:そのズレは「幻想」やね。
   「お金」っていう幻想を見てるねん。

 

つる:前に話しましたよね。(原子力村の門居のはなし)
   ほんとうに、だいじなところ、
   「何が大事か」ってこと知ってるかどうか。

   知ってるだけじゃ、だめですね。
   大事に「する」ことができないと…。

 

 

(「これからの噺5」に続く)