「エエもん買う時は、エエ店で買うのがええよ」の続き
つる:…そしたら、
中古のもの買うと…どうなりますか?
中古のモノにのってくるようなのは、
昇氣でとれたと思うんですけど。
きさ:そういう後天的なモンは昇氣で取れる。
先天的なモン…つまり、第一経路が、一番重要みたい。
「製品として成り立つまで」についたモンは、
昇氣でも非常にとり難い。
つる:産まれた後についたモノは昇氣でとれるけど、
産まれるまで…第一経路ですね…についたモノはとれない、と。
きさ:その「産まれる」っていうのは、
工場から出てきたのを「産まれる」というわけではないねん。
お客さんの家の玄関入って封を開けるところまで、が「産まれる」やねん。
その間につくものは、とり難い。
凄くとり難い。
つる:ほぁ~~~…
「製品として成り立つまで」っていうのは
「開封する」ところまで、ですか。
そういえば「返品は未開封品のみ」っていうの、ありますね…。
きさ:製品として一旦成り立ったその後についたものは
「汚れ」やから拭いたらとれるみたい。
中古品にくっついて、昇氣で取れるもんがそれやね。
つる:…おもしろいですね…
きさ:新しい考え方やから、説明がちょっと難しいとおもうけどね。
…たくさん、色んな言い回しをしてたら、
いつかぴったり来るのが思い浮かぶんかもしれんけど。
つる:そんなに難しくは感じないですよ…?
新しい考えかもしれないけど、辻褄が合いますね。
今まで「聞いてきたけど理由が良くわからなかった」ことと。
きさ:ほんなら、ええです。
つる:しかしまた…
「モノの良さ」、つまり質の良さとか、性能の良さだとか、
…ルートによってそこまで変わっちゃうとは…(驚)
前は、信用してるこの店の、この人のところなら、
「ま、いっか」って買ってましたけども。
最近インターネット通販でものを買うようになってから
やっぱり「一番安いところはどこかな」って検索しちゃいますもんね。
自分にとって「お得」なのがいいから
「最安値」のところを選びそうになりますけど、
「値段が安い」だけで判断するようじゃ
値段にのりきらない大事なモノを見落として、
結果的に「安物買いの銭失い」になってしまいそうですね…。
きさ:最安値なんてのは、
他人の価格の情報だけのみに頼り過ぎな気もするね。
1個1円で売ってる卵なんか、買うなよ!っていう話しと一緒やねん。
つる:普通に考えたら、1個1円で、
鶏飼って、世話して、卵産ませて、パッケージして、流通させて…
って、できないですもんね。
きさ:作ってるひとが可哀相やよ。
作れば作るほど損するねんで。
しかも、1個1円で売るためには何から削ったらええのかを考えたら、
栄養とか味とかいった「質」が二の次三の次にされるのは当然やン。
つる:…いま現代の工業化されてる製品、
全てに同じ事が言えそうです。
きさ:レストランでご飯食べに行っても一緒。
例の焼き肉屋の話しとかね…
つる:経済優先の現代社会みたいですね。
この前の「経済のための人生」の話と同じですね。
人の生活の「質」じゃなくって、
経済っていうお金の数字のほうが優先されてる…
お金に換算しきれないものがある事を忘れちゃってる…
きさ:卵が一個産まれるまでに、何が必要で
どんな過程で私達の手元に届いているか、っていうこと
食べ物に関しても、洗濯機に関しても、考えて選択した方が
ほんまの「お得」やとおもうな。
つる:きささん、「お得」お好きですもんね。
私も好きです。
「楽」とか「得」とか。
…だからここにあるんですけども(苦笑)
その背後に何があるかを見ずに、
値段だけみてると…足元すくわれそうですね。
気をつけないと。
きさ:うん。無駄に高いモン買うことはないとおもうけど、
「値段相応のモン」があるのは確かやから。
つる:…確認ですが、
「Ge3値の高いお店」=「価格の高いお店」
ではないですよね?
きさ:うん。
つる:じゃぁやっぱり、
Ge3値測れるようになった方が便利っていうか、
「お得」ですね。
きさ:うん。直感で分かる人もおるけどね。
(終)