エエもん買う時は、エエ店で買うのがええよ

きさ:こないだ
   僕、洗濯乾燥機買うたやん?

 

つる:あのかっちょええやつですね。

 

きさ:うん。あれ、ええよ〜。
   電気代のこと考えたら、
   2年でお釣りが来るねん。

 

つる:おお〜(*゚o゚*)すばらしい!

 

きさ:前のが壊れたから、
   Ge3値124の洗濯機をみつけてね、
   Ge3値120以上の店、ジャ○ネットで買うたんよ。
   買う店によって洗濯機のGe3値は変わるのかな?
   って調べてみたら、違う、って分かってん。

 

つる:えっ?!(゚o゚;)

 

きさ:インターネットで価格比べたら、ピンキリあるやん?
   その最安値のお店のGe3値は、計ってみたら114やねん。
   その店で僕が買ったのと同じ洗濯機を買うと、
   洗濯機のGe3値が124やったのが118になってまうねん。
   これってやで。

   前から言われてた事やけど、
   改めて調べてビックリしたわ!

 

つる:?!ぜんっぜん違いますやん!
   …別のモノを買うくらい違う…
   ものすっごい、損ですやん!!!

 

きさ:ウン。めちゃくちゃ、損。
   エエもん買う時は、エエ店で買うのがええよ。

 

つる:…初めて聞きますけど、聞くとなんか納得しますね。

 

きさ:「安く買える」店があるってことは当然、
   安く売るには、安く仕入れないといけないわけで、
   そういう中で誰かに無理言って泣かして仕入れたモノとか…
   運送屋さんにも安くしろとかなんやかんや文句つけてるやろし、
   その他のトコでも、安くするために誰かが泣いてんねやろ。

   …宝石屋さんみたなモンちゃうか?

 

つる:ふ〜む。
   石を掘った人の気持ち、
   仲買人の気持ち、
   卸売人の気持ち、
   お店の人の気持ち、
   ショーウィンドゥに飾られて「欲しいなぁ」って見ていく人達の気持ち
   …それらがぜぇんぶ、商品にのっちゃうのと同じ、ってことですね。

 

きさ:うん。
   モノの価値は、値段に比例することが、よくあるねん。

 

つる:ちゃんとまわさなアカン、っちゅう話しですかね。

   …例えば、元々のGe3値が124の洗濯機を、
   Ge3値114のお店で買ってしまって、
   Ge3値118の洗濯機になってしまった。
   それって、昇氣の上にのせたら元に戻ったりしないですかね?

 

きさ:しないね。
   残念〜(苦笑)

 

つる:残念!(爆笑)
   へぇ〜〜〜…。
   それは…何なんでしょうかね?
   何が、どうなってるんでしょう? 

 

きさ:それはもう、違うオーラっちゅうか、
   違う製品になっちゃってるみたいやね。

 

つる:人が変わる、人が違っちゃってる、みたいに
   違う製品になっちゃってる?

 

きさ:うん。

 

つる:それは…何なんでしょう………???

 

きさ:モノがモノとして成り立つために、ルートが要るねやろ。やっぱり。
   ルートがあって、届いて初めて、モノがモノとして成り立つんやろな。
   このへんがちょっとまだうまく説明できひんのやけど…

   モノの価値、って、
   モノが流通ルートを通って来て初めて「モノとしての価値」を得る、
   と考えるなら、
   倉庫にいっぱい並んでるそれは「価値のあるモノ」じゃないねんな。

 

つる:只の「モノ」ですね。
   必要とされている人が居てこそ「価値」が産まれるわけですから。

 

きさ:倉庫に取りに行って、初めて「価値があるモノ」になるわけ。
   取りに行くのが凄く手間がかかるとしたら、
   「取りに行く」のも含めて「機能」やねん。
   ほんで他人にその手間を委ねるんやったら、
   エエ人達に委ねた方が「得でっせ」っていう。
   …そういうモンみたいやね。

 

つる:ほほ〜〜〜…

 

きさ:例えば、Ge3の製品に関して言えば、
   結界シリーズが休眠する事があるやんか?それを、
   「ポン!って叩いたら起きるんなら、
    毎朝目覚まし時計みたいに、
    ある一定の時刻が来たら、
    ポン!って叩く機械を作ったらええか?」
   っていうと、そうじゃないねんな。

   叩く人が、全人格を込めて叩かないとダメよ、っていう事やねん。
   なんか、それと同じ話しみたい。

 

つる:………

 

きさ:「叩いて起動する」ってそういうことやろうな、と。
   猫を叱る時も、
   飼い主の僕が叩くのと、
   通りすがりのオッサンが叩くのとでは、
   ショックが全然違う、っていうのと同じ。

 

つる:違いますね。

 

きさ:猫のそういうのんとも、同じ意味な気がするな。

 

つる:ほほほ〜〜〜………その「違い」。

 

きさ:…その「違い」も含めた「手に入るまで」が、
   全部商品と関係するみたい。

 

つる:宝石とかでよく言われてるのは、ほんまそういうことなんでしょうね。
   「ええ店で買わなあかんで」
   みたいなのって、どこかしこから聞いたことがありますもんね。

 

きさ:僕は無いな。

 

つる:ええっ?ないですか?
   わたしはありますけど…
   …田舎生まれだからですかね?(苦笑)

 

きさ:なんらかの意味が、あんねやろな。

 

つる:なんでかはわかんないですけどね。
   …なんでかわかんないけど、そうかも、と
   うすらぼんやり納得する下地があることは確かです。

 

(「モノの価値がうまれるところ」に続く)