結界の仕組み

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「龍穴と結界の違い」からの続き)

 

きさ:それと、結界のハナシやけどね。
   仕組みをよりもっと説明するとしたら、
   結界はのぞこうとするお化けの頭脳を、
   目くらましさせるねん。

 

つる:こんなふうに(目を手で覆う)、目を塞ぐんですか?

 

きさ:より積極的にね。「あんたの入り口はこっちやで」って案内するねん。
    
   たとえば、道に迷わされたりするやろ?僕ら。

 

つる:はい。

 

きさ:頭無かったら、そもそも道にも迷わへんよ。

 

つる:…進む、進まない、しかないですもんね。

 

きさ:そう。せやから、頭のないモノには効かない。
   だから、エネルギーには効かない。

   この前話したみたいに(link)、
   エネルギーにのってくる情報の量が増えて、頭を持ち出した時に、効く。
   流れるモノが頭を持ち出した時に、効く。
  
   …頭を持ち出したら、お化けに見えるけどね。

 

つる:…そういうの、人間はお化けに感じるんですか。

 

きさ:そ。

 

つる:頭がついてなかったら、それはただのエネルギーですか。

 

きさ:この前説明した乙事主がそれであり、
   祟り神がそれ。

   祟り神一匹やったらミミズ一匹みたいなもんやねんけど、
   あれが何万匹にもなってきたら頭を持ち出すから、
   結界は効く。

   一匹二匹で来られても、「きゃぁ!」いうて
   つまんで火に入れたら終わりやもん。

   結界とはそういうもんですよ、ってこと。
   だから、凄いエネルギーがぶわぁ!って来て
   「結界張ってるから大丈夫」っていうたって、
   エネルギーはスウっと入ってくるよ。
   頭無いんやもん。

 

画像提供元

つる:…成る程。
   頭あるモノに対しては
   「こちらにご案内します」「獲物はあちら」って
   向こうに行くよう、矢印の立て札たててくれるんですね。

 

きさ:そう。結界とは、そういうもの。
   その誤魔化すのが700あるとかね。
   100倍あるとか。
   そういうことやとおもうねん。

 

つる:…成る程…。

 

きさ:結界の仕組み、段々わかってきた?

 

つる:…はい、段々と。

 

 

 

(「頭を持つモノ」へ続く)

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