〆 〆
きさ: せやから、もういっぺん違う言い方をすると、
結界で防げるのは、意思を持って、徒党を組んでやってくるもの。
徒党を組み始めたエネルギーを「防ぐ」ねん。
つる: 徒党を組んだ、マイナスエネルギーを?
きさ: …「何でも」やん。
んで、結界に意識を持たせたらどれかを選別しよるねん。
つる: ほほ~。
例えば、これは良いモン、これは悪いモン、とか?
きさ: ………え~とね…
「良い」徒党って、無いねん。
つる: えっ?!
そうなんですか?!!
きさ: …徒党を組んで良いモンって…何がある?
………せやから、デモを守ってる機動隊みたいやねん。
つる: ???
…結界が、ですか?
きさ: うん。
で、機動隊っていうのは、まぁいうたら体制側やんか?
でも、どぅわーーー!!ってデモがやってきたら、
良い人か悪い人か見分けつく?
つる: つかへんつかへん!つきません!
きさ: みんな止めるやろ?
つる: 全部とりあえず止めますね。
それが仕事ですし。
きさ: そゆもんやねん。
つる: …成る程。
きさ: 集団の意思、っていうのは、
個人の意思と関係ないねん。
つる: ああ~~~~。(頷)
それは、わかります。
個人が何を思っていようが、
その集団が、がーーーって動いてたら…
きさ: …破壊しかないねん。
つる: そういう「力」ですもんね。
集団になる、徒党を組む、ってことは…
きさ: うん。
善意のミミズが一億匹押し寄せてきたら、やっぱり破壊されるのよ。
つる: 善意のミミズが………いっ…一億………(苦笑)
きさ: イナゴの群れといっしょやねん。
つる: ぉぉぉゥ………成る程。
きさ: そういう、ことはみんな
あんまり真剣に考えてないからね。
つる: …考えてない…っていうか…
考えが及ばないです…。
きさ: うん。…で、
今信じるべきは、それらの個じゃないっていうか、
ひとつずつの良い悪いに気ィ使てたら、
間に合わへん時代やねん。
つる: …ああああ…
…デモで押し寄せてくる一人ひとりに気を使ってても間に合わない…
きさ: うん。
「あの人、良い人やねんけどな」
ってそんなん、通れへん。そんなん。
つる: とりあえず守らないと
きさ: うん。
…それはでも、
………どうやったら伝わるのか………
みんなの考えに、欠けてるよなぁ。
つる: …そうですねぇ………
(続く)
〆 〆