結界とエネルギーフィルターは違うみたい2

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きさ: んで、結界はというと…

    あんまり使いたくないことばやねんけど、
    地霊…霊団みたいなもんを防ぐねん…

    …この防ぐものは「なに」かっていうと、
    一個一個だと単なるエネルギーでしかないねんけど、
    集まると意識持つもののこと。
    そいつらは徒党を組んで、やってくるねん。
    それが「黒いモン」やねん。

 

つる: ………あ~………(頷)
    前話してたやつとか、
    生きてる人に迷惑かけるやつですね。

 

きさ: もちろん、
    マイナスエネルギーを持って活動している生物みたいなもんも居るよ?
    そんなんを結界は防ぐよ。
    …まぁ言うたら、「お化け」とかいうやつ。

 

つる: …「お化け」?「妖怪」?

 

きさ: 「妖怪」も。
    入って来れなくなるよ。

 

つる: ………彼等は、マイナスエネルギーが私達にとってのプラスエネルギーみたいな生きもので、
    違う方向のエネルギーを持った「生きもの」ですもんね?

 

きさ: そうそう。

 

つる: …できたら、そっと離れといたほうがいい、と。

 

きさ: うん。

 

つる: 離れといたほうがいいし、
    できたら関わらないように結界で、そっと
    「入ってくんなよ」
    ってしたほうがいい?
 

 

きさ: うん。
    …で、「エネルギーが入ってくる」のと、
    「それらが入ってくる」のは違うねん、ほんまに。
    入ってくるねん。

 

つる: ………?
    エネルギーも「入って」きますよね?

 

きさ: エネルギーは「流れ込んでくる」だけやん。

 

つる: …流れ込んで………出ていく?

 

きさ: 出ていく。
    通過しよるねん。

 

つる: ……… 

 

きさ: ブルドーザーが入ってくるのと、
    ガソリンが流れていく、の差みたいな。

 

つる: ………???

 

きさ: え~とね、
    今の例えでいうと、
    ブルドーザーが僕らにぶつかって来よるねん。

 

つる: ………このご時世にこの例えはどうかとおもうんですが、
    私達が家にいて、
    その家の庭…庭園に、
    小川があってそこをちょろちょろ水が流れて出ていくのと、
    津波が来てどわ~!って家ごと…
    みたいな差、ですか?

 

きさ: ………

 

つる: ………量的な差、ではない?

 

きさ: …言わんとすることはわかるけど、ちょっと違う。

 

つる: …ちょっと違うんですか。

 

きさ: うん。
    せやから、入ってくるのはブルドーザーみたいなもんやねん。

    カタマリで来るねん。
    意識があるねん。

 

つる: ………ブルドーザーが「したい」ことがある…ってこと?

 

きさ: 「倒したい」ねん。

 

つる: (苦笑)

 

きさ: 「なぎ倒したい」ねん。
    そういうふうに「入ってくる」モン防ぐのが結界よ。

 

つる: …ふぅむ。結界。
    それがエンゼルファーであり昇氣であり超結界

  

 

きさ: うん。
    で、結界をはってブルドーザーが「入ってくる」のを防いでるねんけど、
    その上のほうには高圧電線があってずっと流れとるねん。
    エネルギーがね。
    それは結界では止められないよ。

 

つる: 止められないんですか。

 

きさ: 防げないよ。

 

つる: ………エネルギーは、「流れるモノ」ではあるけれど
    「意思を持つモノ」ではないってことですね?
    水にしても。電気にしても。

 

きさ: うん。

 

つる: で、結界が効いて、防げるのは、
    さっき言ったような、
    徒党を組んで固まってる何某かの「意思をもっているモノ」?

 

きさ: 「意思をもとうとしているモノ」やね。

 

つる: …ふぅ~ん…。

 

きさ: ある程度の「量」を越えた…粒々を越えたエネルギー、っていうのかな………

 

つる: 粒々…(苦笑)
    ひとつひとつ?

 

 

 

(続く)

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