〆 〆
きさ: んで、結界はというと…
あんまり使いたくないことばやねんけど、
地霊…霊団みたいなもんを防ぐねん…
…この防ぐものは「なに」かっていうと、
一個一個だと単なるエネルギーでしかないねんけど、
集まると意識持つもののこと。
そいつらは徒党を組んで、やってくるねん。
それが「黒いモン」やねん。
つる: ………あ~………(頷)
前話してたやつとか、
生きてる人に迷惑かけるやつですね。
きさ: もちろん、
マイナスエネルギーを持って活動している生物みたいなもんも居るよ?
そんなんを結界は防ぐよ。
…まぁ言うたら、「お化け」とかいうやつ。
つる: …「お化け」?「妖怪」?
きさ: 「妖怪」も。
入って来れなくなるよ。
つる: ………彼等は、マイナスエネルギーが私達にとってのプラスエネルギーみたいな生きもので、
違う方向のエネルギーを持った「生きもの」ですもんね?
きさ: そうそう。
つる: …できたら、そっと離れといたほうがいい、と。
きさ: うん。
つる: 離れといたほうがいいし、
できたら関わらないように結界で、そっと
「入ってくんなよ」
ってしたほうがいい?
きさ: うん。
…で、「エネルギーが入ってくる」のと、
「それらが入ってくる」のは違うねん、ほんまに。
入ってくるねん。
つる: ………?
エネルギーも「入って」きますよね?
きさ: エネルギーは「流れ込んでくる」だけやん。
つる: …流れ込んで………出ていく?
きさ: 出ていく。
通過しよるねん。
つる: ………
きさ: ブルドーザーが入ってくるのと、
ガソリンが流れていく、の差みたいな。
つる: ………???
きさ: え~とね、
今の例えでいうと、
ブルドーザーが僕らにぶつかって来よるねん。
つる: ………このご時世にこの例えはどうかとおもうんですが、
私達が家にいて、
その家の庭…庭園に、
小川があってそこをちょろちょろ水が流れて出ていくのと、
津波が来てどわ~!って家ごと…
みたいな差、ですか?
きさ: ………
つる: ………量的な差、ではない?
きさ: …言わんとすることはわかるけど、ちょっと違う。
つる: …ちょっと違うんですか。
きさ: うん。
せやから、入ってくるのはブルドーザーみたいなもんやねん。
カタマリで来るねん。
意識があるねん。
つる: ………ブルドーザーが「したい」ことがある…ってこと?
きさ: 「倒したい」ねん。
つる: (苦笑)
きさ: 「なぎ倒したい」ねん。
そういうふうに「入ってくる」モン防ぐのが結界よ。
つる: …ふぅむ。結界。
それがエンゼルファーであり昇氣であり超結界。
きさ: うん。
で、結界をはってブルドーザーが「入ってくる」のを防いでるねんけど、
その上のほうには高圧電線があってずっと流れとるねん。
エネルギーがね。
それは結界では止められないよ。
つる: 止められないんですか。
きさ: 防げないよ。
つる: ………エネルギーは、「流れるモノ」ではあるけれど
「意思を持つモノ」ではないってことですね?
水にしても。電気にしても。
きさ: うん。
つる: で、結界が効いて、防げるのは、
さっき言ったような、
徒党を組んで固まってる何某かの「意思をもっているモノ」?
きさ: 「意思をもとうとしているモノ」やね。
つる: …ふぅ~ん…。
きさ: ある程度の「量」を越えた…粒々を越えたエネルギー、っていうのかな………
つる: 粒々…(苦笑)
ひとつひとつ?
(続く)
〆 〆