保存容器の安全性

■  保存容器の人体への安全性のGe3値

ユーザさんからの質問で「樹脂製容器は食品の保存に使っても安全ですか?」と云うのがあって、
「気にする程でも無いよ」と、答えたものの、何かが気になって調べてみました。
すると「意外と大変やで!」ってコトが判ったので、急遽公開するコトにした次第です。

  保存期間          
素材 1ヶ月 1年 2年 5年 10年 100年
塩ビ(ビニール) 86.7p 70.2p 53.6p 32.1p 3.0p 0p
ポリカーボネイト 86.7p 52.0p 20.8p 3.3p 0p 0p
エポキシ 86.7p 31.3p 3.6p 1.2p 0p 0p
フッ素加工 119.9p 119.9p 119.9p 119.9p 119.9p 119.9p
             
116.8p 0p 0p 0p 0p 0p
亜鉛 122.9p 122.9p 122.9p 122.9p 122.9p 122.9p
123.9p 123.9p 123.9p 123.9p 123.9p 123.9p
124.7p 124.7p 124.7p 124.7p 124.7p 124.7p
ステンレス 119.3p 119.3p 119.3p 119.3p 119.3p 119.3p
チタン 112.5p 112.5p 112.5p 112.5p 112.5p 112.5p
アルミ・アルマイト 119.2p 73.8p 41.5p 12.3p 2.3p 0p
126.2p 126.2p 126.2p 126.2p 126.2p 126.2p
真鍮 112.3p 40.8p 21.3p 2.6p 0p 0p
83.6p 31.4p 11.3p 2.3p 0p 0p
瀬戸物 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p
ガラス 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p
陶器 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p
ホウロウ 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p 124.8p
122.6p 122.6p 122.6p 122.6p 122.6p 122.6p
             
  1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 5ヶ月 10ヶ月  
塩ビ 86.7p 74.8p 42.6p 23.6p 3.6p  
ポリカーボネイト 86.7p 58.6p 32.8p 13.6p 1.2p  
エポキシ 86.7p 11.5p 2.5p 0p 0p  

※ 数値は大きいほど影響度が少ないと思ってください。

この数値から見えて来たのは、
樹脂製の容器は短期保存(1週間程度)に留めておく方が無難だと云うことです。
長期の保存には木桶やガラス、陶器、ホウロウ、つまり昔からの容器が優れていることです。
意外と亜鉛メッキの缶詰は良いのですが、
現在の缶詰の多くは
樹脂を塗布されたモノなので、安心とは言えません。
難儀なのは食品工場で樹脂の容器に保存されている場合です。
漬物や味噌など1年以上保存されてから出荷されるモノには注意して、
製造工程を調べた方が安心です。

樹脂製容器の何が問題かと云うと、発がん性よりも環境ホルモンの問題です。
とは言っても、影響が出てくるのは最悪の容器に10年以上保存し、それを5年以上食べた時です。
なので無闇に騒ぐ必要は全くありません。^^;

多分、美味しくは無いと思うけどね。

テレテレ

でも、20年以上食べ続ける居る可能性もあるので、
製造会社には樹脂製容器を使うのは止めて欲しいですね。

多くの人が声を挙げれば、意外と早く変わるかも知れません。^^;

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