先日、東京からANAに乗って帰ってきた。
何時ものように座席に座ると速攻でイヤホンを付け眠るのである。
チャンネルはクラシックかオールナイトニッポンのANA版を聴きながら寝むるのである。
ところが、まだイヤホンを付けてもいないのに何か騒がしいのだ。
「チャカチャカ・・・チャカチャカ」 まるですぐ側にウォークマンを大音量で聞いている馬鹿たれがいるかのようにウルサイ。
どこから聞こえるのかと思って、周囲を見回しても、そんな馬鹿たれはいない。
では、何処から聞こえるのか?
どうも、イヤホンのコネクターの近くから聞こえる気がする。
「そんな馬鹿な!?」 とは思いつつイヤホンのコネクターの穴に指を乗せてみる。音は止まらない。・・・そら、そうだろう。
多少、安堵感を持ちつつ、次の穴に指を乗せてみた・・・
数年前から飛行機のイヤホンは聴診器式から、普通の電気式に変更されたのだが、チョットした修正がされずに、昔の聴診器の穴は2つ残ったままで、その下にイヤホーンジャックを付けてしまったのだ。
音が止まった。 Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
ちょうど近くに来たスッチーに「音が漏れてウルサイねんけど・・・」と言うと「音漏れですね」と言って、ボリュームを下げようとするではないか!?
「小さくなったでしょ!」上機嫌で立ち去ろうとする・・・
「チャウチャウ、音楽を聞きたいんやけど・・・」と言うと
「ボリュームを上げればチャンと聞こえますよ」 と言い残して、立ち去ってしまった。(T_T)
「チャウチャウ・・・チャウチャウ・・・」
僕は、ボリュームを上げて音楽の世界に沈むことにした。
改修作業に当たり、ANAは業者に出来るだけ安くと命じたに違いない。
業者はスピーカの配線を切って、新たなイヤホン・ジャックを付ける超チープな作業を請け負うことになる。
残念ながら、この座席のイヤホンのスピーカは切断されなかったようだ。
それを正す折角のチャンスが数年ぶりに巡って来たのに、脳天気なスッチーのお陰でおジャンになってしまった。
「チャカチャカ、チャカチャカ」と鳴り続ける2つの穴は、今も707の23Kの座席にある。