自分の目ではみえてなかったモノが、みえた時の驚き

 ものを書いたり描いたり作ったりしてあるのを眺めるのが、好きです。
作者の意識で拾えたものしか、そこに留めることが出来ません。
留めてあるモノは、その作者しか留められないことだからです。
私は鉄蔵(北斎)さんの描く雲が好きで好きで、平面に写しがたいあのもくもくとした立体でたくさんの何かが密集した感じを、油彩やなんかの洋画ではなく日本画のこの画法で、よくここまで2次元的に留める事ができるものだなぁ、と見る度にポカーンとしてしまうのです。

 自分の目では意識では掴まえられなかったモノが、誰かの手を借りて、そこ、に留め置かれた時の驚き。
意識的にピックアップは出来なかったけれどうすうす感じていた自分のなかの薄らぼんやりした情報が、作者の手を借りて、スゥ〜っと集まって目の前にポン!と具現化されたかのようなあの感覚は、癖にになりますよね。(*´艸`)
それを味わいに、展覧会に映画にライブに図書館に、みんな行くんだろうな〜と私は思っています。
他の人はどんな楽しみ方をしてらっしゃるんでしょうね?
是非教えて頂きたい!
人によって、みえてること、感じてること、全部ちがうからなぁ。
だから面白いです。