界面活性剤とはそもそも、
・分子内に水になじみやすい親水基
・油になじみやすい疎水基
この両方をもつ物質の総称です。
洗剤の主成分である界面活性剤には、
合成界面活性剤と界面活性剤があり、
天然にも界面活性剤として働く物質は数多く存在します。
界面活性剤は
洗剤用途に大量に使用されているほか、
食品や化粧品の乳化剤・保湿剤としても重要な位置を占めます。
化学構造を少し変化させただけで
大きく異なる特性になるので、
非常に多くの種類のものが生産・使用されています。
河川や海を汚すのが問題になってしまうのは、
合成界面活性剤の分解が遅い性質のせいで、
河 川や海の浄化能力を超えてしまうからです。
また、油脂に対する洗浄効果が高いので、
汚れだけでなく
皮膚バリアを形成する皮脂も取りすぎてしまうことがあります。
食器用の洗剤の使用で手の油分が落ち、
手荒れの原因にもなります。
それに対して、
界面活性剤は分解が早いので、
河川や海の浄化能力を損ないません。
石けんの製造過程に、
保湿効果があるグリセリンができるので、
皮膚バリアを形成する皮脂を取りすぎることもありません。
以上を踏まえると、
合成界面活性剤は、
・分解が遅いので河川や海の浄化能力を超える。
・油脂に対する洗浄力が高い。
・手荒れの原因になることがある。
界面活性剤である石けんは、
・分解が早いので河川や海の浄化能力を超えない。
・油脂に対する洗浄力が合成界面活性剤には劣ります。
・グリセリンの保湿効果で手に優しい。
という風に考えることができます。
私たちがほんとうに欲しいのは
『合成界面活性剤の洗浄効果の高さ』と、
『石けんの分解の早さと、手への優しさ』を併せ持つ洗剤です。
なのに何処にも売っていない…
それならば、
「誰も作っていないならGe3が作ろう!」
ということで、
並び立ち難い両方の良いところをもつ
Ge3の石けんを作りました。